マグネット固定式マウントベースを作ってみた
こんにちは。
岩間工業所 3Dシェイプ&リサーチ事業部のトミーです。
8月も終わりましたが、今年も暑かったですね。
子供のころの夏はもっと涼しかったよなぁと思って気象庁のデータを見てみると、
平均気温はじわじわ上がっているようです。
でも私の小学生ころと比べても平均温度は0.5℃程度しか上がっていないのに、人間は敏感に暑さを感じ取ることができるんですね。それとも暑さを我慢できなくなっただけ…?
とにかく、暑さを感じると集中力が落ちて、作業に時間がかかってしまい、ミスが多くなってしまいますよね…
そんな時でも、きちんと整理整頓された環境だと集中力が向上し、ミスを減らすことができると思います。
というわけで、今回は整理整頓に焦点を当てたツールを3Dプリンターで製作してみました。
今回作ったのは、当社の製造現場でもよく使用している「マウントベース」です。
本来の用途としてはケーブルの折れ曲がりや、振動による端子部の損傷を防ぐことがメインだと思いますが、視覚的にすっきり整理することで、作業中のストレスの軽減や集中力が向上する効果があると個人的に感じています。
このマウントベースは、裏面に張り付けられている粘着テープか、ねじで固定する必要があります。
しかしこの粘着テープは非常に強力なため、一度貼り付けると、どうしても剥がし跡が残ってしまいます。またねじ固定する際はねじ穴を空ける手間がかかってしまいます。
そこで「マグネット固定式」のマウントベースを作ってみようと思います。
こんなモデルを作ってみました。
裏面の4つの穴には100均に売っているネオジム磁石を挿入します。(8個入り110円)
このマグネットは強力なので、マウントベースを取り外す際に持ち上げやすいように、モデルの側面には滑り止めの凹凸をつけてみました。
また材料の使用量を削減するために肉抜きをしてあります。
造形には光造形方式のCarima IMDCを使用します。卓上型で何でもこなせる万能機です。
材料は当社ブランド「ShapeFormer」の「Basic CP」を使用しました。「CP」というのは「コストパフォーマンス」のことで、その名の通り、1kgで定価6,470円と非常に安価です。強度や精度を必要としないモデルの造形におすすめの材料です。
42分で造形が完了しました。裏面に磁石を埋め込んで完成です。
今回は試しに2つ作りましたが、10個までなら同じ時間で造形できます。
ケーブルの固定に使ってみた画像がこちら。
マグネットの強度も問題なく、きちんとケーブルを固定することができ、電装盤内がスッキリしました!
後からケーブルの固定位置を変更したい場合に、これならテープ跡や無駄なねじ穴等が残らないので、試作中の装置の配線作業に使えそうです。
太い電線の固定に使用するとケーブルの自重に負けて横滑りすることがあったので、裏面に滑り止めがあると、さらに便利になりそうです!
ここまで、お読みいただきありがとうございました!
岩間工業所の3DSR事業部では、他にもブログを上げていますので、見ていただけると嬉しく思います!
それでは!
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