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フクロウの止まり木を3Dプリンタで作る

皆さん、こんにちは。岩間工業所の3DSR部門のナカムーです。

ペット関連の便利アイテムを3Dプリンタで作ってみたく、
東京都中央区月島にある「フクロウのみせ」というフクロウカフェにご協力をいただきましたので、
今回はフクロウの止まり木を作っていきます。

※フクロウの止まり木とは?
フクロウにとって止まり木は、自然な姿勢の維持や足の健康を保つために必要であり、フクロウが安心して休息できる環境を提供し、捕食者から身を守るための行動を再現するなど、心身の健康において重要な役割を果たしています。

止まり木をモデリングした様子がこちらです。
構造は非常にシンプルで、止まり木、ポール、ベースの3つのパーツから成り立っています。
特に意識したのは拡張性です。高さや形状を必要に応じて調整できる設計で、さまざまなシチュエーションやフクロウのサイズに対応できるよう工夫しました。

また、3Dプリンタの特徴を活かして、止まり木の部分を簡単に交換できる構成にしています(M8のボルトで固定)。
これにより、好みのデザインで止まり木を作ることができ、フレキシブルにカスタマイズが可能です!

今回は、少しデザインの異なる止まり木を二つ作ることにしました。

モデリングが完了したので、早速造形に入っていきます。
今回は、止まり木とポールを3Dプリンタで造形します。
ベースは弊社のMM650neoで加工しました。

こちらは、止まり木の造形の様子です。
プリンタはCarima X1を、レジンは連続積層用のレジンを使用しました。
以前に紹介した、連続積層技術(C-CAT)を用いた造形です。
設定値により造形時間は変化しますが、266mm/hのスピードで造形しております。

出来上がった止まり木を、二次硬化させ、60℃のオーブンに24時間程入れておきます。
フクロウは臭いに敏感なため、レジン臭は良くないと考えてオーブンに入れて臭気を飛ばしました。
そして、完成した止まり木がこちら!

止まり木以外のパーツも並べて見ました。
かなりシンプルで、組み立てもかなり容易にできました。

止まり木が完成したので、実際に「フクロウのみせ」にお邪魔して、フクロウさんを乗せてみました。
何とか乗ってはくれましたが、表面がつるつるなので、人口芝生をまいた方が良いとのアドバイスをいただきました。
また、ベースの重さが1.3kgで、かなり軽いとのことでした。
市販に出ている止まり木で、小さいものでも7kgはあるみたいで、最低でもその程度の重さは欲しいところですね。

今回製作したものは、止まり木としては重量が不足していましたが、フクロウの体重を測る際には使用できるかもしれません。
フクロウの体重を測る際は、何かに止まった状態で測定するため、その際に使用するものは軽いものが望ましいということです。

以上、「フクロウの止まり木を3Dプリンタで作る」でした!
空間を彩れるようなオリジナルの止まり木を製作できるというのも、3Dプリンタの魅力ではないかと思います。

今回は、月島にある「フクロウのみせ」さんにお邪魔して、撮影をさせていただきました。
撮影にご協力いただき、誠にありがとうございました!
みなさんもぜひ一度、足を運んでみてくださいね。

「フクロウのみせ」
住所:東京都中央区月島1-27-9
X(旧Twitter):https://x.com/fukurounomise00
Instagram:https://www.instagram.com/fukurounomise/

それでは、また!

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