<<第四弾>>育苗ポット製作
こんにちは。
岩間工業所 3Dシェイプ&リサーチ事業部のナカムーです。
今や、みなさんが住んでいる家を3Dプリンタで作れるような時代になっていることをご存知でしょうか?
以前は、モルタルやセメントで家を3Dプリントしていたようですが、最近は土を主成分としたものが出てきているみたいです。
雑談はさておき、今回は育苗ポットの第四弾の記事になります!
目次
- その後の育苗ポット
- 改造計画
- 育苗ポットの再検討
- 終わりに
育苗ポットのその後
育苗ポットの第一弾、第二弾、第三弾で作り上げた育苗ポットでリーフレタスを育てようとしていました。
が、うまく育ちませんでした。
原因ですが、LEDライトの強度が弱いことが有力と考えています。
画像は、20日後の様子になっており、この時点で本葉が生えていないとおかしいのですが、生えませんでした。
また、他にも問題があり、育苗ポットの外側のカバーが割れていました。
こちらは、樹脂が水分を吸収することで柔らかくなり、土の重さで変形し割れたと考えられます。
うまく育たなかった問題に関しては、強力なLEDライトに置き換えることで、
外側のカバーについては、吸水性の低いレジンに変えることで対応します。
今回は前回の反省もふまえ育苗ポットを改良しました。
育苗ポットの再検討
外側のカバー割れについて、吸水性の低いレジンを用いて育苗ポットを造ればよいのではないかと考え、また育苗ポットが大きければ大きいほど生育状態が良くなると聞ました。
なので、前回よりも大きい育苗ポットを作りカバーなしの物に変更しました。
そのモデルがこちらになります。
土器みたいな雰囲気を出したかったので、穴をあけました。
こちらに直接土を入れた場合、土が穴から漏れだすので、不織布をかぶせて使用しようと思っています。
造形してみた
今回は使用したプリンタはCarima X1です!
Carima X1は、連続積層造形技術(C-CAT)を有する爆速な3Dプリンタです。
通常のプリントでは、以下の工程を繰り返し行うことで造形します。
- ビルドプレート降下
- 光照射
- ビルドプレート上昇(引きはがし)
しかし、連続積層造形技術を有するCarima X1は光照射とビルドプレート上昇(引きはがし)のみを繰り返すため、通常のプリントより格段に速く造形することが可能です。
実際に、育苗ポットのモデルを出力している様子をタイムラプスで撮影してみました。
下がることなく、連続的にビルドプレートが上昇している様子がうかがえると思います。
そうして、出来上がった育苗ポットがこちらです。
使用したレジンはC-CAT用のレジンでして、簡易的な吸水試験を実施したところ、24時間で約0.6%でした。そのため、吸水による軟化でのひび割れは生じないのではと考えました。
育苗ポットが出来上がったので、次は光量を増大させたLEDライトの製作に取り掛かっていきたいと思います。
そして、今回紹介したC-CAT用のレジンを用いての造形も可能となりますので、こちらのレジンで出力してほしいという方は、下記までお問い合わせください!
その他、岩間工業所の3DSR部門では様々なレジンも取り扱っています。
ご興味のある方はぜひご覧ください。
それでは、また!
コメントを残す