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【新機能紹介】IMD-C/DM4Kシリーズに「追加プラットフォーム移動量」機能を搭載!

皆様、毎度おなじみナカムーです。
ブログ更新の方、時間が空いてしまいました。
楽しみにお待ちいただいた方、申し訳ございません。

さて、今回は岩間工業所で取り扱っている3Dプリンター「IMD-C / DM4Kシリーズ」に、新たな制御機能が加わりましたので、そちらのご紹介になります。
今回は、造形の安定性と成功率を向上させる重要な機能をご紹介します。

  • 追加プラットフォーム移動量 [mm]
  • 追加移動する露光面積 [%]

露光面積が大きい場合に生じる問題

まず、露光面積 [%]の定義からお話したいと思います。
露光面積 [%]とは、造形可能な面積に対して、現在露光している面積がどのくらいの割合なのかを示したものになります。以下のようなイメージです。

次に、露光面積が大きい場合に生じる問題についてお話していきます。
DLPやLCDの光造形方式では、造形面積が大きくなるほど剥離に必要な力が強くなります。
つまり、造形面積が大きくなるにつれて、引きはがしに必要な引き上げ高さが高くなるということです。
例えば、小さい造形物では5mmの引き上げ高さで成功していたのに、大きい造形物では引き上げ高さが足りずに失敗していた、、など起こりえます。

失敗の例としては、途中でモデルが外れることがあります。
造形の途中で、引き上げきれずに次の層の造形に行ってしまうと、過度な露光になりさらに引き上げに必要な力が増していきます。あるところで、ビルドプレートにくっついている造形物の付着力より、フィルムについている造形物の付着力が大きくなると、ビルドプレート側の造形物が剥がれ、フィルムに落ちてしまうということがあります。

新機能について

先ほど、引き上げ高さの不足が原因で失敗することもあることを述べました。
この、大面積における引き上げ高さの不足の対策として、「追加プラットフォーム移動量」と「追加移動する露光面積」が追加されました。

この機能を説明すると、
「ある層での露光面積 [%]が「追加移動する露光面積」以上の場合、「追加プラットフォーム移動量」だけ追加で上げる」
です。

例えば、「追加移動する露光面積」を60%に設定した場合、露光面積が60%以上の場合は、基本の引き上げ量にプラスして「追加プラットフォーム移動量」分だけ引き上げます。

この新機能のおかげで、露光面積が大きい場合の引き上げ高さ不足を解消できます!
さらに、露光面積が小さい場合は、追加でプラットフォームを上げる必要がないので造形時間も短くなります。
個人的には、すごく良い機能だと思いました!

まとめ

この新機能により、IMD-CシリーズおよびDM4Kシリーズはさらに幅広い造形サイズに対応できるようになりました。とくに工業用途や大型モックアップ製作など、高信頼性が求められるシーンで威力を発揮します。今後も、現場のニーズに寄り添った機能開発を進めてまいります

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